大人になる前に、社会に出ました。知らないということは、誰かに身を委ねることと変わらないことを知ります。自分に向けられた笑顔は、その先の利害にむいていて。
正々堂々と生きていくには、それに足る知識と言葉が必要と知りました。それから、また、社会は何が正しいかではなく、誰が言ったかが正しいかで動いていることを知ります。これが間違っているとか、合っているとか、この言葉、それすらも何が正解かは分かりません。
学校で教えられた答えの知り方は、性善説の上に立つ学びの上にあるということを知ります。気付くまでは、笑顔で少しずつ、自分から色々なモノが奪われていきます。少しずつ。少しずつだから、気付くのは難しいと知ります。