MENU

当サイト(小説ブログ)内に記載されている文章コンテンツの内容は、あくまでもフィクションであり、運営者の価値観に基づいて感じたことや考えたことを文章にしています。

また、当サイト内(小説ブログ)のコンテンツはWebに関する新しい技術導入を含んだ「Web小説ブログサイト」として運用されております

伝え方が曖昧なのを承知で、お願いするのも大変恐縮ですが、なんか色々新しい技術を導入したりして検証をしているんだなと、応援していただけますと嬉しいです。

当サイト内の文章を用いてライブ配信アプリの朗読枠で読み上げたり、YouTubeなどの動プラットフォームによる朗読配信の読み上げコンテンツとして利用していただくのも全く問題ありません。そのほか、朗読関係のイベント等で、当サイトのコンテンツがお役に立てば幸いです。

もし、その時に、当サイトの紹介やURL(https://pen1.jp/)の記載が可能で、紹介していただけたらスゴく嬉しいです。宜しくお願いいたします。

当サイトのURL

https://pen1.jp

とんがり帽子

青と緑が重なるくらいの
記憶になった あの場所は
思い出になるには少なすぎて
辿りながら鉛筆で描いていく

初めて買ってもらった自転車で
どこまでも続いていた登り坂の
途中で下を眺めて喜べるくらい
簡単なことが出来なくなった頃

誰かと話すことが面倒になって
こっそり入れる橋の裏側で

誰にも探されていない僕を
赤い風船だけは見つけてくれた
あの時に戻ることができたのなら
泣いていたあの子に返してあげよう

そのまま変わらないで
僕だけは あの頃の僕を忘れないで

今でも路地裏みたいなところは嫌いで
昔の商店街みたいなところに行かない
何も知らずに はじめて入った
駄菓子屋さんが僕には最高の遊園地

青と緑が重なったくらいの
記憶になった あの場所から
あのとき 遊んだ彼らの今も
久しぶりなんて言えるはずもないから

大丈夫だよ 自分で思うより
誰も覚えてなんていないから
書き留めることは何もなくて
みんなの家路に向かうだけでいい

「とんがり帽子」を楽曲にしてみました

  • URLをコピーしました!

著者

複数のブログサイト制作と運営、イラストデザイン、3DCG制作、エッセイや短編小説、私小説などの、色々なコンテンツを制作しています。