まぁ。皆さん下を向いていまして、理由は知るはずもないです。他人ですから。いちいち聞かないですよね。そう。いちいち聞かない。ココ、重要です。とても重要なんです。知ってどうするんだ?と言うのもありますが、知ったところで、解決出来ない問題に向かい、自分にとっては、問題でも無かったことを聞いたとき、これも人は無表情になります。人間という、心は正直なんです。面白いですよね。休み明け前の電車、夜も遅く、そんな電車の車両内、情景は。
この社会は今、自分で精一杯。そうです。家族さえも支えられるか、不安しかない世界です。私もそう。特に。最近は、少し前まで、ちょっと旅行できるくらいの余裕はあったんですが、今はね。「何もかもが高くなって…」、いや、実際はそういうことではないんですよ。こういうご時世はね。欲求に素直な人から、その分を多くいただく、そんな世の中を不景気と言うんです。
景気がよろしいときはね、全ての人から、正しく、対価や付加価値という、商売の物差しで測りやすいんです。スゴく簡単。でもね、こういう世の中になると、物差しの目盛りが、そうですね。がちゃがちゃするんです。こうなると、測りにくいですから、その中でも測りやすいモノに目盛りを限定していくんです。そう。人の源流というか、本能の部分ですよね。でも今は、人によって、嗜好は違いますから。以前に比べれば、ちょっと選択肢は広いですよね。
これ、小説ですから。こんな話。どうでもよいでしょ?それでいいんです。少しでも面白い、異世界設定なんかを考えるんですけど、私にはそんな想像力はありませんから。現実、ありそうな、ない話を、熟々と書くくらいが、丁度良いのかも知れません。「景気」、不思議な言葉ですよね。この言葉はね、現実に、異世界級に、スゴく強い言葉なんですよ。実感として、正確な秤で、景気を見られる人は少ないでしょう。昔と違って、今は本当に複雑になりましたから。
でもね、人の欲求ってそれほど変わっていないんですよ。いや、多少の「ジャンル」は増えたでしょうが。本質は変わっていません。今でも、人は食事をとって腹を満たし、ぐっすりと眠りたい。できれば働きたくない。自分の好きなことをして、人生を過ぎる中で、生きている実感を。ここからは、猛々しく奮って行くのか、静かに生きていきたいと、そんな風に思うのか。それを実現するためにどうするのか?
今でもあまり変わっていないのです。そんな欲求というモノは、人によって強弱はあるものの、貨幣というものがある限り、常に、代替として得られる自分への価値を探します。これは私も同じく。おそらく、ほとんどの人がそうでしょう。こんな社会になると、咳をするだけで殴りかかられる時代ですから。いよいよですね。これもね、捉え方によっては「煽り」というんです。けれどね、「事実」はまったく、そんなことではなくて、でもね、これ小説なんです。