群青と不言色 模様にならい 白雲は表情を包み 月明かりを受け入れる
僕からみえる蛍光の光は いつも来る度に社会の縮図で満ちた景色を虹橋に変える
氷河期世代とカテゴライズされた僕らができることは 毎日に抗いながら何も言わないこと
「言わぬが花」と教えられた文化は 少しずつ 気付かれないように自分で考えることを僕らから遠ざけた
しらじらしい世迷い言に耳を傾けることを教えられた僕らは 言葉から救われることを忘れしまった
自由だ 個性だと たやすい言葉に意味を感じざるを得ない僕らは 目の前の優しさに溺れる術を覚えた
果たしてこんな人生に意味はあるのだろうか 考えても答えの出ないことに悩んでいる
僕らが歩いてきた道には 平凡であること自体が幸せだと まるで当たり前のように語られている
一度きりの人生 好きな事で生きていきたい人生 なのにここにいる これを他人は現実という
そして当たり前だし それが普通という 普通ってなんだ 誰かの物差しで生きていけるほど器用じゃない
外れたレールを歩いて遠くに見える明かり ただまっすぐに歩いているのに まだ脚をかけるやつがいる
これを競争というのなら そんなモノがなくなる次のゲームで遊びたい
世界には 世代を超えて作品を作り上げて人生を全うする事ができた時代があるらしい
変わってしまった世界 いつからか こんなにも無感情な僕らの表情が 持てるモノにとっては可笑しくてしょうがないのだろう
聞いてみれば ひとつ上は「よくやった」と褒められて動けば いくらでも成長できる時代はあったみたいだ
そこには一体どれだけの犠牲があったのだろう 眠れない時間を超えた逸話も 僕らにとっては心を失った道化
行き着く先 最後にどんな言葉が言えるだろう 人生とは 最後に言える言葉にどんな意味を残せるかが真理だ