路上、作業着の色、群青。汗の臭いは、今日も生きた証。すれ違う度に避ける必要はなし。怪訝な表情をされるのは慣れた。
価値を決めるのは、自分ではなくて、初めて会う誰かの感情。そんなこと、もっと早く知っていれば、いくつか間違えずには済んだ。そんな都合の良い人生は、きっと2回目以降だと知って。
今更とか、これからとか。あおり飲みした明日には、忘れてしまうほうがいい。
それでいいとか、それでいいとか。自分で決めたことだから、いや。
言ってくれよ、教えてくれよ。社会がどれだけ冷たいとか、夢をみる、本当は希望はないとか。そうだ、この世界は、きっと嘘つきしかいないんだ。
どれだけ時代が通り過ぎても、言葉が人を傷つけることは変わらなくて。だから両手で、いつも抱えているんだ。こっちは。大事に、とっても大事に。絶対に傷つかないように。
YouTubeで朗読動画を作りました
AI音声合成技術を用いた朗読音声を利用して、このページの作品を朗読動画にしてみました。