私の場合、人生は、本当に一度きりなのだと理解することが出来る体験をしました。いつ、眠りについたのか。これと変わらない同じ感覚を、ある瞬間、何かが途切れるよう突然に経験するのです。
前後の記憶もありません。気がついて、後から理解するのは、数日間とはいえ、一睡も眠れない中で日々を過ごして、仕事をしていたという事実だけ。これほどの経験をしても、卓を囲って肴になるだけの事でしかありません。
これが、多くの現実であるなら、日々、明日をも知れぬ毎日の中で、少しでも自分に優しくできる言葉を。少しでも楽しくいられる場所を。少しでも、叶えたいことを、すませておいて。そんな「生き方」。持ち物は軽いほうがいい。