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指先の隙間

眠れぬ夜に 月とにらめっこ 舞台は真っ暗な空

運命や日々に文句を言いながら 全てが完璧に作られた社会の中で生きている

その中で不完全な自分 もっといい人間になりたい そんな建前に疲れた

夜空を見上げて ひとりぼっち 泣くほど苦しいから 上を向いているだけ

愛とか 難しい言葉のかけらもなく 孤独な毎日は苦悶の表情で遊ぶ

言葉もなく 両手で顔を覆って空を見ている 指のすき間を開けて

どうか誰か教えてください 眠れぬ夜の証人

心の中で自問自答 人生と行く末の結末にみえる衝動

うんざりした様子で「いい加減にしろ 人生にはお前の自己憐憫よりもっと大切なことがあるんだ 」と言う

どうして 気持ちがわからないのかと言いたげに 作り出したもう一人の自分が答える

「考え過ぎだよ しばらく考えるのをやめれば。」

考えることが人間である楽しみというのなら 自分の人生について考えることがどうしてこんなに苦しいのでしょう

月はきっと言う「ずっと いつでも ここにいます」

その意味を理解しようと月夜の闇を歩いている

どんな日々だろうと太陽は顔をのぞかせる 月も見えるし 難しい 「これが人間関係か」

部屋に戻れば 窓の外を見つめて 人生について考えるしかない

知らないことを知っていて 全てを教えてくれる存在 そんな都合の良いモノはないから

もう寝ようと 瞬きをやめて 眠れない不思議な感覚に自分が生きていることを知る

毎日 毎日…

夜鳥のさえずり 暗い灰色の世界で 星一つ見えない夜は気持ちが沈んでいた

他人から見れば 心の痛みや悲しみの涙も 喜びの涙と同じように見える世界

星の光がない世界 暗闇の中で寝返りしながら 開けた窓から入る冷たい空気も爽やかに感じるようにしていた

眠れぬ夜に 月とにらめっこ 舞台は真っ暗な空

「もう寝よう…」そう言い聞かせると 瞬きをやめる

辛いものは辛い 何のために自分が生きているのか分からない それがありがちで簡単な答えだと教えてくれる人はどこにもいない

季節の変わり目に感じる 冷たい空気 それが答えだ

「これからどうしたらいいんだろう?」

皆が 考える葦であれば良いというから

ペンを手に取り 書き留めた文章 今日は月明かりもなく ただ文章を書き始める

この詩を書きたくなった定かではない感情や日常 吐き捨てたくなるような毎日

そんなことを考えていると 月がまた笑っている

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著者

複数のブログサイト制作と運営、イラストデザイン、3DCG制作、エッセイや短編小説、私小説などの、色々なコンテンツを制作しています。







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