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オーダーメイドの成人式

成人式 受付に飾られた同窓会の文字 仕事帰り 唯一のタキシード

染みついた塗料や現場の匂い オーダー柄に汗 しかめっ面に歓迎の笑顔

暗がりに見える着飾り 無表情から見える綻びが 場に合わない一人舞台を演出する

話せることは何もない 努力とかそういうものからこぼれたレールの行き先はそういうものらしい

追憶に投げかけられた言葉から 全てを理解したような錯覚で放たれる幻想を抱いた情緒や情動

世の中には必ず成功する方法があるらしい

何人かが身につけている 願いの叶うアクセサリー それが唯一の拠り所

価値観は夕日を眺めながら語ったあの時とは別物で

何が正しいとか 綺麗とか 正直どうでもいい話しが楽しかっただけ

虚飾という言葉は 見た目ではなく心にも染みつくらしい

飾って好き放題に言った言葉は 時を超えていつまで経っても取れないから 思い出と一緒に全部捨てることにした

二次会にカラオケ 社会に合わせた持ち歌は いつのまにか自分を違う世代にしていたらしい

みんなの知らない歌 誰も聞かない歌 近くから聞こえる甘い言葉 告白をするなら自分の名前だけで勝負すればいい

僕のオーダーメイド 隣に置かれたフードサービストレー こぼれて汚れている 何も言ってこない

現実に一番近い立ち振る舞い 物のほうがよっぽど潔いらしい

誰かが気付いてくれるまで待っている そう じっと待っている

社会の縮図がこんなところにもある 時が経てば分かる そんくらいの意味でしかない

僕のオーダーメイド ここには合わないらしい いつの間にか差している朝日が 街路樹を綺麗に照らしている

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著者

複数のブログサイト制作と運営、イラストデザイン、3DCG制作、エッセイや短編小説、私小説などの、色々なコンテンツを制作しています。







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