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両手いっぱいの空を掴む

1年、365日を繰り返し、薄れていく幼い頃の記憶、今を生きる。その時間は、あるときから忙殺され、誰かのために生きることで、自分を預けていくのです。僕は、いつの間にか大人になり、ある日、ふと気がつきました。毎日は、本当にただの繰り返しで、自分を生きないことが当たり前になり、それでも、忘れないように、救いの手を差し伸べてくれる誰かがいて、人生の、日々の何気ない暖かさに気付かせてくれるのです。

まるで、映画のような人生は、今を生きている全ての人が見ている毎日であって、それは、行き着いた先に、自身によって最高の編集を経て、エンディングを迎えます。エンドロールを見る暇はないから、誰もが、自分自身の物語を一瞬で作り上げる。人は、それを走馬灯と呼び、全てを許せるような、そんな想いで、その瞬間ときを迎えるのでしょう。

そして、また、新しい物語が始まる期待を、それって、どんな感じなんだろうかと。この、どうしようもない、絶望や喪失感の中で、何かひとつでも希望を見出す。一体、何を思うのか、誰もが教えてほしいと向き合いながら。こんなにも、何もかも上手くいかないことばかりなのに、なぜ、前を向いていられるのですか?と。

僕はもう、疲れたよ。そう呟く声もきっと小さいのだろう。心の声だけ自分に聞こえて、誰にも届かないまま、自分の記憶からも消えていってしまうんだろう。誰もが、今日一日のやるべきことを終わらせて、眠りに着くとき、僕は、毎日、自分で掴むべき希望と、現実に起こる予想出来ないことばかりを、明日任せにして眠る。

子供の頃だった記憶、何となく覚えている。高く上を見上げると、無理して作ったとは思えない笑顔で僕を持ち上げて、肩車されて見える世界。僕は精一杯に両手を挙げて、空も何もかも、自分に見える全てが明るくて。それほどの素敵な記憶も、大人になるにつれて霞んでいく。当たり前のように。言葉はなく、ただ、サイレント映画のように。

自然と過ぎていく時間の中で、子供とか、大人とか、そんなふうに社会にカテゴライズされていく中、僕は、世界との繋がりを絶ちたいと思うようになった。未熟な考えと、後ろ指を指され、浅はかだと、そして、そんなことは不可能だと、多くの人が思う。そして諦めるのだろう。僕もそうだったし、実際、すごく難しいことなのだろうと思う。そして、これからもそうなのだろう。

だから、諦めながら生きていくんだと思ったとき、自分が何になりたいのだろうかと考えたときに、つまるところ、結局、どこに行っても同じなのかもしれないという不安に駆られるとわかっているのに、それでも一片の希望はあると。上を向いて、あのとき感じた、空を掴んだとき。そこからの続きを作るために。

著者

複数のブログサイト制作と運営、イラストデザイン、3DCG制作、エッセイや短編小説、私小説などの、色々なコンテンツを制作しています。

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