えぇ。わかります。世の中は不条理ばかり。自分にとっては。相手にとっては?どうなんでしょう。無理が通れば道理も引っ込む、そんな言葉があるくらいですから。だから、不条理と向き合うのはやめました。面倒くさいのです。コマンドで「逃げる」です。最近は、それでもクリアできるゲームも出てきました。
世の中は、ひとり一人。どれくらいあれば、少しだけの量、加減がわからないんです。伝えたくても、僕らの声は小さく。だから何かを変えようとして、それが大きくなると、静かに、みんなの知らない間に、何事も無かったかのように、時は経っていくのです。
そんな社会が嫌なら、何もかも全部捨てたいと。けれど、それはとても難しい。僕らは光がないと生きていくのが難しい。だから、そこから生まれる傀儡も、すぐに使い捨てられて平気。また次はあるし。今までのことはサッパリと忘れ去られて、それは、何も無かったのです。無かったから。条理も不条理もなく。無い。無いだけ。
世界中の人々が、どんなふうに過ごして日々を迎えても、毎日は当たり前に。本当に当たり前に過ぎていって。そんなことを続けて行くうちに、僕らは年老いて、そして終わりを迎える。貧乏だった、裕福だった。時代は、そんな言葉で作られたエネルギーを無視して、今まで通りが1番大好きだから。抗えないことを知ってるから、何も変わらない。
だから、条理や不条理なんて言葉を作ってしまった僕らは、その言葉に閉じ込められて、知らない間に納得してしまって。僅かに見える幸せに満たされて、一生を過ごす。何にも悪いことはないんです。ただ、変えられない事実を受け止めておかないと、心は壊れてしまうと思うだけなんです。